スポーツが安全に行える「環境」にするために必要なアクションの1つは、「知る」ことです。
今回の記事では、NPO法人スポーツセーフティージャパンが唱えているスポーツセーフティーアクションの1つである「知る(ヒト)」について説明していきたいと思います。
スポーツに関わる全ての「ヒト」が知識を深める
NPO法人スポーツセーフティージャパンでは、スポーツに関わる全ての「ヒト」が、安全に対する関心や知識を深めることによって、事故が起こった際に適切な対応をとることができると考えています。
事故が起こった際に適切な対応をとることができるだけではなく、それ以上に事故を起こさない環境を作り出すことが可能になります。
例えば、選手自身が、熱中症の予防として体調を管理することがとても重要だと知っていれば、日々の自分の体調管理にも念入りになり、もし、体調を崩してしまったと感じた場合には、保護者や指導者に相談し、練習中などに無理をせず、熱中症を予防することができます。
定期的に安全に関する知識を更新
スポーツが安全に行える「環境」にするために必要な知識は、定期的に更新する必要があります。
スポーツ医科学は常に、発展しているため、スポーツ現場で応用できる知識も発展していきます。
また、1年間に一度など定期的にスポーツセーフティーに関する知識を更新することによって、忘れてしまっている知識や、おろそかにしていた知識などがないかを自分自身で確認する作業にもなります。
知るだけでは、ダメ
スポーツに関わる全てのヒトが、スポーツ現場での安全な環境を確保するための知識を持つことは必要ですが、知識だけを持ったとしても、もしも何かが起こった際に、スポーツ現場に何も備品などが備わっていなかったり、周りにいる人たちと連携が取れる体制がなければ十分な対応はできません。
例えば、スポーツ現場で突然倒れてしまった選手がいて、緊急時と判断することができ、救急車を呼び、AEDが必要だと判断できたとしても、AEDがその場になかったり、緊急時対応計画 (EAP: Emergency Action Plan)を用意し、AEDがどこにあるのか、どこから持ってくるのかなどの体制を整えていなければ助けることができる可能性は低くなってしまいます。
まとめ
スポーツに関わる全ての「ヒト」が、安全に対する関心や知識を深めることは、スポーツ現場を安全な環境を整えるための必要なアクションの1つです。
スポーツに関わる全ての「ヒト」が、定期的に安全に対する知識を学べるような体制を整えていくことも必要になります。
そして、忘れてはいけないのが、スポーツセーフティーアクションは、知るだけではなく、備えると整えるの2つのアクションとともに、3つのアクションが必要になるという点です。
コメント