スポーツ現場のEmergency Action Plan EAP (緊急時対応計画)とは何か?

EAP 安全管理体制の構築

スポーツ現場での緊急時に対応できる体制を整える上で必要と言われているのが、Emergency Action Plan (エマージェンシー・アクション・プラン): EAP (緊急時対応計画)です。

スポーツ現場には、EAP が事前に準備・検証され、スポーツ現場にいる人に共有され、誰もが見れる場所に掲示されている必要があります。

今回の記事では、エマージェンシー・アクション・プランとは何かについて説明したいと思います。

エマージェンシー・アクション・プランとは何か?

EAPとは、エマージェンシー・アクション・プランの略で、緊急時対応計画を意味しています。

スポーツ現場でスポーツ事故が発生した際に、適切かつ迅速な対応をするためには、このEAPが必要になります。

スポーツ現場でのEAPは、スポーツで起こる緊急事態において迅速に適切な対応をするための情報をまとめたものであり、各会場や各イベントごとに特化したものを作成することが推奨されています。

EAPを分かりやすい例で言うと、

  • 公共施設などの建物の入り口
  • ホテルの泊まっている部屋のドア

に非常口の場所や避難経路、緊急連絡先などが記された図が貼られています。

このような図が書かれている紙もEAPの1つの例となります。

スポーツ現場でのEAPとは?

日本のスポーツ現場でEAPの作成を推奨されるようになったのは最近になってからです。

アメリカのスポーツ現場では、EAPの作成が義務付けられていて、当たり前のように存在します。

EAPは、捻挫や出血に対応するためにはさほど必要性は高くありません。

このようなスポーツ現場での軽傷と言えるようなケガではなく、脳内での出血や、熱中症、心肺停止、首のケガなど生命に危険が及ぶ可能性があるときには1分1秒を争います。

EAPは、このような生命に危険が及ぶ可能性がある事態を事前に想定し、計画を立て、それに沿ってシミュレーションを1度行って検証された計画です。

スポーツ現場でのEAPは、もしスポーツ現場で事故が発生した際に、初めて施設を利用した人であっても、

  • 緊急時に使うAEDなどの備品がどこにあり、
  • 救急隊がスムーズに現場に到着できるよう住所や
  • 周囲の目印、
  • 救急隊のアクセス方法

などが一目でわかるような内容が明記されていなければいけません。

また、EAPは、このような情報をただ記載していればいいのではなく、しっかりとスポーツ現場で事故が発生した際に機能するかを検証していることが必要不可欠です。

EAPがスポーツ現場で掲示され、すべての人と共有されているということは、スポーツ現場を安全に行う環境にするために必要な「ヒト」と「モノ」、そして「体制」が整っているという証でもあります。

実際に使われないスポーツ現場のEAP

スポーツ現場のEAPは、いざというときのために作成され、シミュレーションを実施していたとしても、最終的には1度も使わない可能性ももちろんあります。

AEDにしても、スポーツ現場で用意していたとしても1度も使ったことがない、というケースの方が多いかもしれません。

本来ならばEAPもAEDも、緊急時が起こった際に適切に、そして迅速に対応できるために準備された「モノ」は使わないでいられるのが一番です。

ただし、万が一の”一”がある以上、EAPもAEDにしても、「使う機会もそんなにないだろうから用意しなくていい」ではなく、いざという時に迅速に適切に対処できるように準備しなければなりません。

スポーツ現場のEAPの目的

スポーツ現場のEAPの目的はただ1つです。

スポーツ現場で命に関わるような緊急事態に陥った時に1秒でも早く適切に医療機関に搬送する、もしくは救急隊員に受け渡す状況を作ることです。

この目的をしっかりと達成するためには、緊急事態に対応するために必要な「モノ」がどこにあるのか、どの病院に搬送すればいいのかといった情報を事前に把握することです。

そして、

  • 誰が受傷した人を対応するのか?
  • 誰が担架を運ぶのか?
  • 誰がAEDを取りに行くのか?
  • 誰が救急車を呼ぶのか?
  • 誰が救急車・救急隊員を誘導するのか?

などの役割を決めておくことも重要です。

まとめ

スポーツ現場でのEAPは、スポーツ現場でスポーツ事故が発生した際に、適切かつ迅速な対応をするために必要なものです。

また、EAPは、各会場や各イベントごとに特化したものを作成することが推奨されています。

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