スポーツが安全に行える「環境」にするために必要なアクションの1つは、体制を「整える」ことです。
今回の記事では、NPO法人スポーツセーフティージャパンが唱えているスポーツセーフティーアクションの1つである「整える(体制)」について説明していきたいと思います。
「ヒト」と「モノ」がしっかりと機能する「体制」作り
知識がついて、設備や備品が備わった後は、「ヒト」と「モノ」がしっかりと機能する「体制」作りが必要になります。
スポーツ現場での最悪の事態を想定した緊急時対応計画 EAP(エマージェンシー・アクション・プラン)を作ることで、より迅速な救助体制が確立されます。
少なくとも年に一度はシミュレーション訓練を実施し、実際に計画通りに機能するシステムが整っているかを検証することが大切です。
体制が整っている証明書が緊急時対応計画
緊急時対応計画は、ただの1枚の紙切れではありません。
スポーツ現場で事故が発生した際に、適切な対応をしながら迅速に病院へ搬送するための計画書です。
この緊急時対応計画を作成するにあたり、スポーツ現場で事故が発生した際に対応出来る設備や備品が用意され、緊急時対応計画には、何がどこにあるのか一目で分かるように地図の上に示されています。
また、スポーツ現場にいる人が、緊急事態に何の役割を果たさなければならないのかという役割分担も明記されていて、搬送先の病院やタクシー会社などの必要な連絡先も一目で分かるようになっています。
少なくとも年に一度はシミュレーション訓練をして、問題なくしっかりと計画通りに適切な対応をしながら迅速に病院へ搬送できるかを検証された緊急時における対応計画になります。
体制があるだけではダメ
スポーツが安全に行える「環境」にするためには、ただの体制ではなく、「ヒト」と「モノ」がしっかりと機能する「体制」作りが必要です。
そして、もし、スポーツ現場で事故が発生した際には、適切な対応をしながら迅速に病院へ搬送するという想いをスポーツ現場に関わる人が共有していることが大切です。
まとめ
スポーツ現場でケガや事故が発生してしまった時にしっかりと機能する「体制」を整えることは、スポーツ現場を安全な環境に整えるための必要なアクションの1つです。
緊急時対応計画とシミュレーション訓練によって、しっかりと「体制」が機能するかを検証して、スポーツ現場にいる人たちと共有し、行動にすることが重要です。
そして、忘れてはいけないのが、スポーツセーフティーアクションは、「知る」「備える」そして「整える」の3つのアクションが必要になるという点です。
コメント