NPO法人スポーツセーフティージャパンでは、スポーツ現場に関わる全ての人を選手/ 家族、指導者/ 教員、そして施設/ 団体・学校と3者に分けてスポーツセーフティートライアングルと唱えています。
今回の記事では、選手/ 家族に求められる3つのスポーツセーフティーアクションについて説明していきたいと思います。
選手/ 家族のスポーツセーフティーアクション: 知る(ヒト)
選手自身や、あるいは選手の家族には、まず体調をきちんと把握することが求められます。
日本代表など、トップチームのプロ選手などであればドクターやアスレティックトレーナーなど体調管理のプロが介入し、判断することもあります。
しかし、日本の多くの現場では、練習や試合に参加できるかは選手自身で判断を求められる場合があります。
また、指導者に対して、選手自身の体調を報告することがとても重要になります。
選手自身がプレーする競技ではどのようなケガが多く発生し、どのようなリスクがあるのか、また、熱中症や脳振盪などの症状や兆候など最低限の知識は身につける必要があります。
選手/ 家族のスポーツセーフティーアクション: 備える(モノ)
プロのスポーツ現場では、チームでほとんどすべてが用意されていますが、ほとんど場合が、補給用の水分や栄養は選手自身で準備することになります。
子どもの場合には、家族の協力が必要になります。
スポーツ現場には、救急キットがありますが、自宅でも擦り傷の消毒などの対応や、帰宅後のアイシングなどができるように救急キットを備えておくことも必要です。
選手/ 家族のスポーツセーフティーアクション: 整える(体制)
日本の場合、特に子ども達のスポーツ現場では、保護者の方がボランティアでコーチを務めているケースも多くあります。
スポーツ現場での全ての対応をこうした方々にすべてを委ねるというのは非常に酷な話です。
家族が協力する姿勢を見せて、何か子どもに起こったときにはすぐに連絡がとれる体制を整えることも大切です。
スポーツに参加する側にも、スポーツを安全にする責任があるということは忘れないでいただきたいと思います。
まとめ
選手や選手の家族は、指導者/ 教員や施設/ 団体・学校などにスポーツ現場での安全な環境を構築することを任せるだけではいけません。
ケガなど安全に対する最低限の知識を持ち、自宅でもケガの対応やアイシングができる救急キットなどを備えて、もしもの時に対応ができる体制を整えておくことが大切です。
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