スポーツが安全に行える環境にするためのアクションは、誰か一人が起こせば安全を確保できるわけではありません。
NPO法人スポーツセーフティージャパンでは、スポーツ現場に関わる全ての人がアクションを起こす必要があると考えています。
スポーツ現場に関わる全ての人を選手/ 家族、指導者/ 教員、そして施設/ 団体・学校と3者に分けてスポーツセーフティートライアングルと唱えています。
今回の記事では、スポーツセーフティートライアングルを説明したいと思います。
スポーツセーフティートライアングルとは?
NPO法人スポーツセーフティージャパンが唱えているスポーツセーフティートライアングルとは、
- 選手/ 家族
- 指導者/ 教員
- 施設/ 団体・学校
の3者で構成されています。
この3者が協力しあってスポーツ現場での安全な環境を構築できるように啓発活動をしています。
スポーツを安全に行える環境は、スポーツに関わる全ての人の協力があって初めて実現します。
しかし、日本のスポーツ現場には、スポーツ現場の安全管理体制を構築する専門家であるスポーツドクターやアスレティックトレーナーなどの専門スタッフがフルタイムでいることは稀です。
スポーツ現場の安全管理体制を構築する専門家がいないスポーツ現場でも、①選手/ 家族、②指導者/ 教員、そして③施設/ 団体・学校などが協力しあって安全な環境を構築しなければなりません。
選手/ 家族に求められる安全のためのアクション
選手や選手の家族は、指導者/ 教員や施設/ 団体・学校などにスポーツ現場での安全な環境を構築することを任せるだけではいけません。
特に選手の体調や病歴などは選手や家族からの情報提供がなければ、指導者/ 教員や施設/ 団体・学校などは把握することはできません。
些細なことだと思ったとしても、情報を共有することは安全にスポーツをする上では必要になります。
指導者/ 教員に求められる安全のためのアクション
日本のスポーツ現場にはドクターやアスレティックトレーナーなどの専門スタッフがフルタイムでいることは稀のため、日本のスポーツ現場での安全な環境を構築することでは、指導者や教員の方が大きな役割を担っています。
施設/ 団体・学校などがスポーツ現場での指導者や教員の方の負担を減らすための対策をしっかりと施す必要はありますが、指導者や教員の方自身も積極的にスポーツセーフティーに関する知識や正しいトレーニング法を学び、実践することが大切になります。
特に、小学生以下の子どもを指導している指導者や教員の方は、首より上のケガをした場合や頭をぶつけてしまった時などはしっかりと選手の保護者と連携することが大切です。
施設/ 団体・学校に求められる安全のためのアクション
スポーツ現場の選手/ 家族と指導者/ 教員の負担を最小限にし、安全な環境を構築するためには施設/ 団体・学校などは大きな役割を担っています。
安全な環境をスポーツ現場で構築するための安全基準を示したり、選手や指導者、そしてメディカルスタッフを対象にした教育プログラムなどの提供が求められます。
また、スポーツ事故の現状や傾向、原因などを知り、対策を講じるための事故やケガのデータ集計・分析をする必要があり、可能な限り公開し、スポーツ現場がより安全になるように働きかけが必要になります。
まとめ
このスポーツセーフティートライアングルの①選手/ 家族、②指導者/ 教員、そして③施設/ 団体・学校などのそれぞれが安全な環境を構築するのではありません。
それぞれが互いに連携しながら協力し合い、役割を果たすために行動することで安全な環境を構築することが求められます。
スポーツセーフティートライアングルを構成している3者がチームワークで、それぞれのスポーツ現場を安全な環境にするために必要なアクションを起こすことが求められています。
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